エルメスのスーツの特徴とは?メンズスーツのラインナップもチェック

公開日:2021年10月20日 / 更新日:2023年10月27日

高級馬具の専門店としてフランス・パリで出発し、時代の変化に合わせて馬具から皮革製品の専門店へと推移してきたエルメス(HERMES)。

1960年代から新たにレディースファッションを手掛け、アクセサリーやフレグランスなど新たな領域にもブランド独自の世界観をもって進出してきました。

本記事では、そんなエルメスのブランドとしての軌跡を詳しく紹介し、メンズラインの特徴や現在メンズコレクションを手がけているデザイナーと気になるメンズスーツについてピックアップしていきます。

エルメスブランドの軌跡

エルメスは、馬具職人だったティエリ・エルメスが36歳ごろ立ち上げた工房を由来としています。上流階級御用達の乗り物だった馬車について、身分を表せる高級感のある馬具を提供することで、創業当時から貴族階級の人々に愛用されていました。

エルメスの馬具は、人間にはもちろん馬にも優しいつくりでした。その精神を受けて現在もバッグやアクセサリーなどの製品は顧客を第一に考えられたものとなっています。

2代目以降は注文販売や皮革製品の製作など新しいことに取り組んでいき、3代目にしてエルメス初期の作品となる「オータクロア」が登場。その後、自動車産業の隆盛に合わせるようにしてハンドルのついたバッグや旅行に最適な革製の手袋などを発表します。

シルクスカーフが販売されると、女性たちからの注目が集まるようになりました。そこで、ショーウィンドウを考案し店頭ではなく窓から気軽に商品を覗けるように工夫し、一般市民にもブランドが認知されていきます。

1950年以降は「カレ」「バーキン」など代表的なシリーズが生み出され、個性とともに芸術的なデザインが高く評価されていきます。当時活躍していたハリウッドスターや大統領夫人など名だたる人々がエルメスの作品を身につけていたといわれています。

1980年からは技術をもつ職人の雇用に力を入れ、会社の買収と資本関係の強化を実施。2000年に入るとアーティストとのコラボレーションを始め、「Petit h」と呼ばれる服の切れ端から作る作品を世に送り出していきます。

すでに上流階級のものという概念は取り払われていますが、当時の高級感と技術力はそのままにユーザーファーストの姿勢を崩さないエルメスは、まさに一流ブランドにふさわしいスピリットを持ち続けているブランドといえるでしょう。

エルメスのブランドコンセプト

エルメスのこれまでの歩みとともに、知っておきたいのがエルメスのブランドコンセプトです。エルメスのアイテムを持つのならば、そのこだわりを知ることでさらに愛着も湧くのではないでしょうか。

エルメスのブランドコンセプトや詳しい歴史については以下の記事で詳細にまとめていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

関連記事:エルメスブランドの歴史・特徴・コンセプトと人気の商品

エルメスのメンズ服の特徴

エルメスのメンズ服は、年齢・肌の色・バックグラウンドなどに関わらず革新を求める男性に向けて発信されています。デザイナー自身のこだわりである「ルックスは重要ではない」「自由な精神を持つ知的な男性」のイメージの元、新しいコレクションとして発表されています。

エルメスといえば女性的な印象が定着しつつありますが、メンズラインはデザイナーが長年一貫してこだわってきたモットーに沿ってデザインされており、上品さを維持しながらディテールに「革新」が表現されています。細部に施されたこだわりと着用者の個性が組み合うことで、新たな反応が生まれるのです。

一般的なメンズ服のようにワンシーズンで消費・廃棄されていく洋服ではなく、長く使えるものにこだわっているのもエルメスのメンズラインの特徴といえるでしょう。

創業者が馬具の細部まで丹念に作り上げていたように、ユーザーが「消費するもの」ではなく「品質や職人技と長い時間を過ごす」ために、エルメスの製品を送り出しています。

エルメスは、コレクションやショーで発表されたアイテムはすべてブティックの店頭で販売します。他のラグジュアリーブランドがショーやコレクション用のアイテムと販売用アイテムを分けているのに対し、エルメスはそういった無駄をなくし、流行にとらわれない「本物志向」の服づくりを重視しています。

参考:エルメス公式ページ

エルメスのメンズコレクションを手がけるデザイナー

職人・スタッフを重視するエルメスでは、これまでに多数の著名なデザイナーが活躍してきました。現在、メンズコレクションを手がけているデザイナーをチェックしていきましょう。

長年にわたりメンズラインを担当する女性デザイナー

ヴェロニク・ニシャニアン(Veronique Nichanian)は、フランス出身・フランス在住のエルメスメンズ部門に所属する専属女性デザイナーです。

彼女はパリ・オートクチュール専門学校を首席で卒業し、1988年に5代目の社長ジャン・ルイ・デュマ氏からメンズ部門のデザイナーを任されました。

当初、老舗のメゾンに関わることは大きなプレッシャーだったと語るも、「20年前のコレクションを見て恥ずかしいと思うものは一つもない」と言い切るほど、長く使えるアイテムを生み出すことにこだわりをもっています。

常にデザインの事を考え、エルメスの優美さを愛し続けてきた彼女。メンズ服に欠かせないアイテムとして「ネイビーのフランネルジャケット」と「レザーのアイテム」を挙げるなど、エルメスブランドに似合う男性らしさとイメージを追求しています。

デザイナーが思い描くエルメス像

エルメスのレディース部門は著名なアーティストが数多くデザインを手がけてきた一方、限られた期間での離職も話題となりました。一方、メンズ部門は30年以上にわたりヴェロニク・ニシャニアンが担当しており、デザイナー自身の伝統を守り続けていく決意と一貫性が魅力的です。

ヴェロニク・ニシャニアンのエルメス像は「素材と色」「オブジェとしての服」「時を超えて愛される」「着心地と実用性」のいずれも兼ね備えたもので、エルメスを訪れる男性は皆良いものを知っているからこそ、意味があるアイテムを生み出さなければならないという使命を持っています。

エルメスのメンズスーツのお値段

エルメスのスーツの相場は30万円~50万円程度といわれており、OEM契約で製造を委託しています。

エルメスが直接スーツを製造販売しているわけではありませんが、「究極のマシンメイド・プレタポルテ」を提供することで知られるイタリアのブランド・Belvest(ベルベスト)と提携をしています。

エルメス アレックスコート:¥636,000

エルメスのメンズラインらしい「ツイスト&ポケット」のアレックスコート。スーツの上に羽織ってもすっきりと見え、普段着の上に羽織ればクラシカルでスマートに着こなすことができます。

襟を立てれば首元が温かく、襟を折っている時と印象を変えてオシャレを楽しむこともできます。ポケット部分にはステッチが入っており、ディテールまで洗練された雰囲気が楽しめるアイテムです。

ウール生地は高品質な素材にこだわって作られており、スーツスタイルを邪魔しないすっきりとした仕上がりながら、長く着用できる堅牢さもポイント。6つのサイズ展開と3色(茶・紺・灰褐色)から選べるバリエーションも魅力的です。

エルメス ウールジャケットスーツ(2ボタン):¥450,000

すっきりと細見えを叶えるウールジャケット。ビジネスシーンにはもちろん、プライベートでビジネスカジュアルの装いが必要になった際にも活躍するアイテムです。

ジャケットは上質なウール100%生地で、2ボタンタイプ+3ヶ所のポケットが付属。袖部分にはボタンが4つ並んで付けられ、ディテールまで高級感を意識した作りになっています。

エルメス テーラードジャケット:¥432,800

爽やかなブルーストライプのテーラードジャケット。裏地がないためスリムに着用できますが、前面の留め具にシャツのストライプが重なった「パネルジャケット」となっておりユニークなファッションが楽しめます。

胸ポケットと2ボタンの留め具、2つのウェルトポケットが付属し、普段着としてもおすすめ。サイズも6段階と豊富に展開し、上質な綿100%の生地で着心地も抜群のアイテムです。

エルメス Yシャツ

綿100%(プレーンポプリン)製で体へのフィット感が良く、取り外し可能なレザーフラップとパラジウム製ボタンが付いた袖口部分はエルメスならではのこだわり。快適な着用感にこだわったYシャツです。

7段階のサイズ展開と、シンプルなホワイトの色味がビジネスシーンに程よくマッチ。グレーやネイビーのスーツに合わせやすく、それ以外の色のスーツやジャケットスタイルにもよく合います。

 

【クールヴェールの買取実績ご紹介】エルメスのスーツ

エルメス 2ボタンストライプスーツの買取実績

メンズファッションの基本を押さえつつも上品に仕上げる

今回は、エルメスが創業当初から一貫して長く使えるものを作り続けていること、メンズファッションが安っぽくならないように研究されていることを紹介しました。この記事を読んでいただくことでエルメスのスーツの特徴がおわかりいただけたと思います。

エルメス製品を含む、高級ブランドアイテムの売却を考えている方は専門のバイヤーが在籍する「クールヴェール」をぜひご利用ください。

エルメスの買取実績やエルメスの買い取り参考価格はコチラからご覧ください。

 

クールヴェールではブランドを熟知したスタッフがスーツや革靴等、幅広いアイテムの高価買取を行っています。

スーツ買取りならクールヴェールご相談ください。

 

この記事の監修者

監修者の写真

鈴木義彦

株式会社クール・ヴェール 代表

<学歴>

高卒!!(今でも大学への憧れあり。社会人枠を狙っている。)

<職歴>

1998年|SPA大手アパレル 新卒入社
暴力体制の無理やり販売するスタイルに共感できず2年で退社。

2000年|株式会社シップス アルバイト入社
メンズドレスを半年学ぶ。時給800円のカップラーメン生活に耐えられず退社。

2001年|アパレルコンサルティング会社 中途入社
社長の女癖の悪さを見かねて退社。給料の振込手数料を社員持ちにするセコさにも見かねて・・・。

2005年|アパレル会社の上司と株式会社〇〇の創業に携わる
共同出資にも関わらず、上司のお金の使い方がブラックボックス過ぎて信用できず退社。

2006年|株式会社クールヴェール創業
好きな洋服をバイ&セルする喜びを知り今に至る。自分の得意分野のメンズドレスの専門サイトを立ち上げ、一人ひとりのお客様に接する喜びを楽しみながら自らも店頭に立つ。

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