ボリオリ＆
タリアトーレ＆
ラルディーニの高額買取

ボリオリ

19世紀に創業したイタリアの老舗ブランド

ボリオリ（BOGLIOLI）は日本ではそれほど知られておらず、マニアックな存在でしたが、1890年創業という老舗中の老舗です。2005年頃から、人気セレクトショップや百貨店で取り扱われるようになり、だんだんと知名度が上がってきています。
ルーツは、イタリアのガンバラにあったサルトリア。ピエロ・ボリオリが立ち上げたメゾンが、三代に渡って同族経営で引き継がれています。

ボリオリの名を一躍世界で有名にしたのは、「コート」と「Kジャケット」です。「コート」（ジャケットのモデルの名称です）はコットン、「Kジャケット」はカシミアです。
どちらも、洗い加工と、縫った後で染めるガーメントダイ（製品染め）を施したもの。まるで着古したかのようなくったりした質感が生み出されました。昨日下ろしたかのようなビシッとしたジャケットではなく、ちょっとやれたヴィンテージ感のあるものが体に馴染んでかっこいい、というコンセプトです。高級なカシミア素材にこのような加工をするのは、革新的でした。
芯地やパッドをほとんど使わず、軽く柔らかく仕上げられた「アンコンジャケット」、細身で着丈が短めで軽快な「ドーヴァー」もボリオリを代表する名品。老舗でありながら、挑戦的なデザインを取り入れる、非常に魅力的なブランドです。

タリアトーレ

オーダーメイドのような着心地を実現

TAGLIATORE（タリアトーレ）は、ピーノ・レラリオ氏が1998年にイタリアで立ち上げたブランド。ブランド名は、裁断師という意味のイタリア語です。名前の由来となったのは、祖父の職業。靴の裁断師だった祖父を、ピーノ氏は尊敬していたと言います。
「既製服の枠を越えるオーダーメイドのような着心地」と称される秘密は、独特のカットにあります。両脇からウエストを絞り体にフィットさせる一方で、肩線は後ろに。腕の可動域が広いので、動いた時に違いがわかります。
ピーノ氏はデザイナーですが、パターンから裁断まで、すべてをディレクションするマルチプレーヤーでもあります。世界的な存在となった今も、職人魂を感じさせる物づくりにこだわっている希少なブランドです。

ラルディーニ

若者たちが夢見た、伝統の継承

LARDINI（ラルディーニ）は、1978年にイタリアのラルディーニ3兄弟によって立ち上げられました。兄のアンドレア、妹のロレーナ、弟のルイジ。ブランド立ち上げ当初の三人の年齢が、それぞれ21歳、19歳、18歳だったというから驚きです。
若き才能は、何もないところに突如として出現したわけではありません。ラルディーニ家は、元々仕立屋でした。しかも、プラダ、バーバリー、エトロなど錚々たるブランドを手がけてきた一流の工房です。この環境の中、弟のルイジが18歳でコレクションを開始。兄と妹が手助けし、独自ブランドの発足となりました。その後、末の妹のアンナリタも加わり、家族経営ながら日産1,600着と規模も大きくなりました。
ロロ・ピアーナ、ゼニア、チェルッティなどの高級生地を使い、伝統的な手法で作られており、今ではクラシコイタリアを代表する名となっています。