エルメス（HERMES）のスーツ高額買取

エルメスの歴史と市場価値

馬具から始まり、セレブに愛されるブランドの王者へ

エルメス（HERMES)は、1837年にフランスのパリに創業した馬具工房が起源です。当時から、「高級馬具」を専門にする工房で、高い技術を有していることが知られていました。二度のパリ万博に出展して受賞したこと、ロシア皇帝ニコライ 2世に馬具を納めたことも、世界的にもその名がとどろく一助となりました。
エルメスの代名詞とも言えるバーキンは、馬の鞍に留めるサドルバッグが原型。今では、ジュエリー、香水、スカーフ、アパレルと多展開しているマルチブランドでもありますが、革製品へのこだわりは脈々と受け継がれています。
馬車の時代の終焉を見越して馬具以外の製造に踏み切ったり、世界で初めて鞄にファスナーを付けたりと、伝統と革新を両立しているところもエルメスの魅力です。

スーツはイタリアスタイル

エルメスのスーツは、かっちりしたブリティッシュスタイルではなく、ゆとりのあるイタリアスタイル。生地はゼニアと提携しています。
ルーツである馬具を思わせるように、あえて生地の色とは異なる白糸でステッチを入れるなど、遊び心のあるデザインも特徴です。大人の余裕を醸し出すデザインで、セレブに愛好家が多いです。
エルメスは、アイテムごとに最高の材料と職人が揃う国で生産を行うため、スーツはイタリア製が大多数。メイドインフランスと書いてなくても、偽物ではありませんよ！

想像力をかき立てるブランド

エルメスのバッグの多くには、どこで誰が作ったのかがわかるよう、製造年、アトリエの番号、職人の番号が刻印されています。これは、ひとつのバッグを一人の職人が最初から最後まで手がけたことの証し。世界的なブランドになってもライン製造ではなくこの体制を貫いているブランドは、滅多にありません。修理に出すと、その番号から作った職人の元までバッグが送られます。製品への愛情を体現するシステムです。

また、エルメスには数々のエピソードがあります。エルメスの社長だったジャン＝ルイ・デュマと、偶然飛行機に乗り合わせたジェーン・バーキンの出会いで生まれたバーキン。グレース・ケリーが愛したことから、その名から付けられたケリー。エルメスの歴史には魅力的なエピソードも多く、そんなところが愛されるゆえんかも知れません。