サルト系ブランドのスーツ高額買取

なぜイタリアにサルト文化が花開いたのか

イタリアには、ファッションの中心地が3つあります。ひとつは、北部のミラノ。ひとつは、中部のフィレンツェ。最後に、南部のナポリです。これらの街には、星の数ほどサルトリアが存在します。
イタリアは元々、その立地上や歴史上の理由からさまざまな文化が入り乱れています。中でもこの3都市は、政治や通商の要。人が集まればお金も情報も集まり、ハイクラスな人々や洒落者たちが装いを競うため、たくさんのブランドが出現したというわけです。
加えて忘れてならないのが、中世から色濃く残る職人文化です。産業構造だけとっても、「イタリアの職人気質」がわかるかもしれません。イタリアには、創業100年を超える企業が935社もあります。そして、小さい会社がとても元気。中小企業の割合は欧州の中でイタリアが一番高く、従業員10名以下の零細企業が企業数の95％を占めています。
代々技術を継承していくことは、イタリアではとても大事なこと。小さなサルトリアでは未だ師弟関係が親子であることが多く、プラダ、フェンディ、エトロといったビッグメゾンですら、現在も同族経営が貫かれています。

想像を越える手仕事の芸術

イタリアには、ストラドを生んだ楽器の街クレモナ、ヴェネチアングラスの島ムラーノなど、ファッション以外にも職人の街がいくつもあります。なんとなく、イタリア人には、陽気でテキトーで仕事より家族優先、チャラくてすぐ女を口説く（笑）みたいなイメージがありますが、「時には合理性よりも優先させる高い美意識」「粘り強いアルティジャーノ根性」なんかもイタリア人の特徴です。
国際的なブランドになっても一着に膨大な手間をかけ、マシンメイドを取り入れつつも可動部分やボタンホールは手縫いにするなど、手仕事にこだわっているのがサルトブランドの特徴。可動部分を手縫いにするのは、糸の引っ張り具合を調整できるためです。本当に繊細な違いですが、より動きやすく快適な着心地は、着慣れてくると「この仕立てはすごい」とわかるようになります。
キートン、イザイア、アットリーニ、ブリオーニといった有名どころはもちろんのこと、当店ではマイナーなサルトリア系ブランドも大抵のものはわかります。他の買取店で「こんなブランド知らない」と言われてしまったスーツは、ぜひ当店へお任せください。