スーツは何着持っていればよい?基本の選び方も紹介
社会人にとって、スーツは必須アイテムの1つです。ビジネスマナーとしてスーツを用意すべきことは分かっていても、新社会人の方からすると、スーツが何着必要なのかイメージしにくい場合もあるでしょう。
本記事では、社会人が持っておくべきスーツは何着なのか、その理由とともにお伝えし、カラーや柄などスーツの基本的な選び方を解説します。
スーツは何着持っておくべき?
スーツを何着持っておくべきかは、仕事で使うかどうかで大きく異なります。また仕事でスーツを使うにしても、内勤か外回りかでも必要な着数は異なるでしょう。はじめに、事例ごとに必要なスーツの着数をお伝えします。
仕事で使わない場合
近年では、テレワークやカジュアルな服装を許可する職場も増えつつあるため、ビジネスシーンでスーツを必要としない方もいらっしゃるでしょう。仕事でスーツを使用しない方であっても、冠婚葬祭用に最低2着はスーツを用意しておくことをおすすめします。
若いうちはリクルートスーツを着用していても周りから指摘されることは少ないかもしれませんが、社会人になったからには冠婚葬祭に適したブラックスーツを用意しましょう。冠婚葬祭に使われる正装用のブラックスーツはリクルートスーツとは色合いや生地が大きく異なるため、見た目の印象も格段に良くなるでしょう。
さらに注意したいのが、葬儀で着用する喪服です。喪服のスーツに使われる色は、いわゆるビジネススーツに使われる黒とは色合いが異なる、光沢のない深い漆黒が適しています。葬儀は突然予定が入ることがほとんどであるため、正装用のブラックスーツとは別に葬儀用の喪服を用意しておきましょう。
内勤
主に内勤業務やオフィスワークを行う業種であれば、ビジネス用に最低2着はスーツを用意しましょう。カジュアルな服装が許可されている職場でも、ときには取引先など社外との会議に参加する際スーツが必要となるケースがあるかもしれません。メインで着用する1着とメインのスーツが汚れたとき用の予備としてもう1着あれば十分です。
また内勤業務をする方は、パンツを多めに持っておきましょう。椅子に長時間座っていると座面が擦れてしまい、パンツにテカリが出やすくなるため、すぐに交換できるようにパンツは多めに持っておくことをおすすめします。スーツによっては、パンツのスペアをセット販売していることがあるため、そういったセット販売をうまく活用しましょう。
外回り
営業職など大切な顧客との面談が多い方やスーツを着て接客する職種の方は、最低でもスーツを4〜5着は用意しておくことをおすすめします。5着あれば、週休2日制の会社なら月曜日から金曜日まで異なるスーツを着用できます。
顧客と会う機会が多い職種であれば、いつも同じスーツを着用しているよりも、その都度異なるスーツを着用している方が印象アップにつながるかもしれません。特に人と会う機会の多い仕事では、見た目の印象が重視されがちなので、十分にスーツの数を揃えておきたいところです。
複数着のスーツを持っておくべき理由
複数着のスーツを持っていれば、同じスーツを連日着用せずに済み、スーツへの負担を軽減できます。同じスーツを続けて着用していると、生地が摩耗したり傷んだりするほか、汗や皮脂などの汚れが蓄積して、スーツ特有の清潔感が損なわれます。スーツの清潔感を保つためには、複数着のスーツを用意してローテーションさせながら、スーツを休ませる時間を作ることが大切です。
また季節に合った素材のスーツも用意しておくと、より快適にスーツを着用できます。スーツは季節によって「春夏スーツ」と「秋冬スーツ」があります。春夏スーツは生地が薄く通気性が良いため、暑い夏でも軽やかに過ごせるのが特徴です。
その一方、秋冬スーツは生地に厚みがあり裏地があるため、保温性に優れています。オールシーズン用のスーツも販売されていますが、真夏や真冬など気温の変化が極端に大きいときには、季節に合ったスーツが最適です。
スーツ選びの基本
スーツを購入するとき、どういった色や柄を選べばよいか迷いませんか?スーツの色や柄によって、相手に与える印象は大きく異なるため、慎重に選びたいところです。これからスーツを揃える新社会人の方に向けて、スーツ選びの基本をご紹介します。
カラー
ベージュやライトブラウンなどの明るい色のスーツはおしゃれな印象を与える一方、ビジネスシーンの利用にはふさわしくありません。仕事でスーツを着用する場合、ベーシックカラーと呼ばれる色を選ぶと良いでしょう。ベーシックカラーには、ネイビーやグレー、黒などがあげられます。
ネイビー
ネイビーはビジネスシーンにおいて定番の色であり、さわやかで誠実な雰囲気を演出します。新社会人の方が最初に選ぶことの多い色の1つです。同じネイビーでも落ち着いた印象の暗めのネイビーや、よりさわやかな印象のある明るめのネイビーなどさまざまですので、実際に手にとって自身に合う色を選ぶと良いでしょう。
グレー
グレーは相手にやわらかい落ち着いた印象を与えます。ネクタイやシャツの色も比較的合わせやすいため、1着持っておくと着回しに役立つでしょう。またグレーは色合いによって季節感を表現できます。春や夏はライトグレーを、秋冬にはダークグレーのスーツを選ぶのがおすすめです。
黒
黒はフォーマルに使用される色であるため、堅実な印象を与えます。黒のスーツを持っていれば、急にお通夜に行くことになり喪服がない場合でも対応できるでしょう。黒はスーツとして無難な色ではあるものの、無地のものを選んでしまうとリクルートスーツと見間違えられてしまう可能性があります。ビジネスシーンに使うスーツとして黒を選ぶときには、ストライプなど柄の入ったものを選ぶとそういった心配もなくなるでしょう。
柄
相手に好印象を与えるうえで、スーツの柄も大きな要素となります。派手な柄や強い光沢のあるスーツはカジュアルな印象につながりやすいため、避けたほうが良いでしょう。ビジネスシーンでおすすめできる柄をいくつかご紹介します。
ストライプ
フォーマルな印象を与えつつシンプル過ぎない、バランスの取れた柄がストライプです。シンプルながらも縦のラインが入っていることで華やかな雰囲気を演出します。
また縦のラインが強調されるストライプのスーツを着用すると、スリムな印象を与えスタイリッシュに見えます。体型をカバーできるだけではなく、長身に見せることも可能です。ただしストライプのラインが太くなるほどカジュアルな印象を与えやすくなるため、ビジネスシーンで使うスーツを選ぶときはラインが太すぎるスーツを避けるようにしましょう。
無地
無地のスーツはシーンを選ばず、さまざまな場面で活躍します。フォーマルなシーンはもちろん、シャツやネクタイを工夫すればビジネスシーンでの着用も可能です。また普段スーツを着用しない方でも、無地のスーツであれば抵抗なく着用できるでしょう。
ただし無地は万能に使える反面、地味な印象を与えがちです。無地のスーツを選ぶときは、ネイビーやグレーなど色味のあるものや光沢のあるものを選び、こなれ感を演出することが大切です。
シャドーストライプ
シャドーストライプは遠くから見ると無地に見え、近くで見ると細かいストライプに見えるため、上品な印象を与えるのが特徴です。光の当たり加減によってストライプが見え隠れするため、通常のストライプ柄に比べて主張が強くありません。絶妙な色の変化とその上品さから知的な雰囲気を演出します。
以下の記事では、日本国内外の代表的なスーツブランドを厳選して紹介し、スーツ選びの重要なポイントも解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事>>スーツの人気ブランド12選!スーツ選びのポイントも解説
スーツを長持ちさせるために
高額なスーツやお気に入りのスーツは、できるだけ長持ちさせたいところ。スーツを長持ちさせるポイントを知れば、日々のスーツへの負担を軽減でき寿命を伸ばすことができるでしょう。
ここからはスーツを長持ちさせるためのポイントをお伝えします。
日頃の手入れを欠かさない
スーツを脱いだ後はブラッシングをして、スーツに付着したホコリや汚れを取り除きましょう。ホコリや汚れを落とすことで、毛玉や虫食いを予防できたり、カビや臭いの原因を取り除けたりするため、スーツの寿命を延ばせます。またブラッシングをすれば光沢感の維持にもつながります。
ブラシの素材は、天然毛がおすすめです。毛が長く、弾力性のある天然毛を使うことで、生地を傷めずにブラッシングできます。ブラッシングをするときは、ブラシをスーツに対して垂直に当てて、上から下へブラシを動かしてホコリや汚れを落としましょう。
またスーツを保管するときは、ポケットに小銭や名刺などモノが入っていないか確認しましょう。ポケットにモノが入ったまま保管すると、シワや汚れの原因になります。アメやガムを入れたままスーツを放置すると、カビや虫食いなどのトラブルにつながります。ポケットの中身をすべて取り出し、通気性の良い場所で保管しましょう。
専用ハンガーを使う
スーツのシルエットを保つためには、専用ハンガーを使うことが大切です。スーツ専用ハンガーは、一般的なハンガーとは異なり、スーツの肩部分に適したカーブ状に設計されており、パンツを掛けられるように幅を広めにとっています。スーツの大敵であるシワや型崩れを防げるため、専用ハンガーを積極的に使用しましょう。
スーツをハンガーに掛けるときは、ジャケットのボタンをすべて留めて、シルエットを維持しましょう。またパンツの折り目をきちんと揃えて、シワにならないように掛けることが大切です。
定期的にクリーニングに出す
スーツの汚れや臭いが気になるときや長期間保管するときには、クリーニングに出しましょう。汚れがついたまま保管することで、スーツが傷み寿命が短くなってしまいます。
ただし清潔に保ちたいからといって、クリーニングに出しすぎるのは逆効果です。クリーニングは衣類に負荷をかけることになるため、頻度高くクリーニングをすると型崩れや風合いの劣化の原因になります。スーツをクリーニングに出すのは、1シーズンに1〜2回程度を目安にしましょう。
以下の記事では、スーツのクリーニングの方法、かかる費用や日数、出す頻度について詳しくご紹介しています。あわせてご覧ください。
関連記事>>スーツをクリーニングに出す際の注意点は?適切な頻度や費用も解説
仕事でスーツを使わない場合でも最低2着は必要
仕事でスーツを使わない方でも、冠婚葬祭用に最低2着は用意しておきましょう。仕事でスーツを使う場合、内勤業務の方はビジネス用に最低2着、営業職など外回りが多い方は、着回しができるように4〜5着持っておくと良いでしょう。
ビジネスシーンに使うスーツは、落ち着いた色味や柄のものを揃えると相手に好印象を与えます。色で迷った場合にはネイビーやグレー、黒がおすすめです。またスーツを購入した経験の少ない新社会人の方でも、ストライプやシャドーストライプなどシンプルで派手すぎない柄であれば、取り入れやすいでしょう。
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この記事の監修者
鈴木義彦
株式会社クール・ヴェール 代表
<学歴>
高卒!!(今でも大学への憧れあり。社会人枠を狙っている。)
<職歴>
1998年|SPA大手アパレル 新卒入社
暴力体制の無理やり販売するスタイルに共感できず2年で退社。
2000年|株式会社シップス アルバイト入社
メンズドレスを半年学ぶ。時給800円のカップラーメン生活に耐えられず退社。
2001年|アパレルコンサルティング会社 中途入社
社長の女癖の悪さを見かねて退社。給料の振込手数料を社員持ちにするセコさにも見かねて・・・。
2005年|アパレル会社の上司と株式会社〇〇の創業に携わる
共同出資にも関わらず、上司のお金の使い方がブラックボックス過ぎて信用できず退社。
2006年|株式会社クールヴェール創業
好きな洋服をバイ&セルする喜びを知り今に至る。自分の得意分野のメンズドレスの専門サイトを立ち上げ、一人ひとりのお客様に接する喜びを楽しみながら自らも店頭に立つ。
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