ネクタイのおしゃれな結び方まとめ!美しく見せるコツも紹介

公開日:2023年10月25日 / 更新日:2024年10月3日

「ネクタイのおしゃれな結び方は?」
「ネクタイの各部位の名称を知りたい」
「ネクタイをおしゃれに魅せるコツは?」
ビジネスシーンをはじめとして、長きに渡り愛されるスーツ。

本記事では、ネクタイのおしゃれな結び方を5種類、スタンダードな結び方を4種、その他ポイントを数点解説していきます。
最後には、スーツの高価買取りに関する情報も載せているので、ぜひ最後までご覧ください。

ネクタイの各部位の名称

結び方を解説する前に、まずはネクタイの各部位の名称を4つ解説します。
ネクタイの結び方を理解するためにも大切な事項なので、ひとつずつ丁寧に確認してください。

  • 大剣:ネクタイの太い方の先端のこと
  • 小剣:ネクタイの細い方の先端のこと
  • ノット:ネクタイを結んだ際にできる結び目のこと(結び方の名称にもなっている)
  • ディンプル:ネクタイを結ぶときに立体感を出すくぼみのこと

ネクタイのスタンダードな結び方

ネクタイの部位ごとの名称がわかりさえすれば、結び方を我が物にすることも容易でしょう。
まずは、ネクタイのスタンダードな結び方から解説していきます。
スタンダードといっても、その種類は以下の4種にわたります。

  • プレーンノット
  • ウィンザーノット
  • セミウィンザーノット
  • ダブルノット

それぞれ確認していきましょう。

プレーンノット

プレーンノットはビジネスや結婚式などフォーマルなあらゆる場面で使える基本的で簡単なネクタイの結び方です。
一般的なレギュラーカラーシャツをはじめ、ほとんどのシャツ襟と相性が良いので、シックな印象を与えられます。

忙しい朝や緊張する場面でもスピーディーに結ぶことができるので、手軽で便利です。

特徴

プレーンノットは結び目が小さく、スッキリとした綺麗なラインを作り出すネクタイの結び方です。
スタイルを引き締め、上品な印象を与えることができます。

結び方

プレーンノットの結び方は以下の通りです。

  1. 大剣を長めに取って小剣の上に交差させる
  2. 大剣を後ろから巻きつけるように1周させる
  3. 後ろから前へもう半周まわして小剣の後ろへ持っていく
  4. 大剣を首元の輪に上から通す
  5. 結び目が小さくなるよう小剣を引っ張る

ウィンザーノット

ウィンザーノットはイギリス式の典型的な結び方で、ビジネス時の商談や就活面談などの重要な場面でオススメです。
また、フォーマルやセミフォーマルな場にも適しています。

シャツはワイドカラーやホリゾンタルカラー、襟の開きが大きいシャツとの相性が良く、クラシックで上品な印象を演出できます。
結び目が大きく見えるので、主張したい場面やスーツの胸元にボリュームを持たせたいときにも活用すると良いでしょう。

特徴

ウィンザーノットは逆三角形に近い大きな結び目を作ります。
型崩れがしにくく、長時間着用しても整った印象を保てる結び方です。

結び方

ウィンザーノットの結び方は以下の通りです。

  1. 大剣を長めに取って小剣の上に交差させる
  2. 小剣を折り曲げて後ろから持ってくる
  3. 大剣を後ろから前へまわして間に通す
  4. 通した反対側から大剣を外側へまわして内側から外へ持っていく
  5. 大剣を小剣の上に交差させる
  6. 大剣を首元の輪に上から通す
  7. 結び目が小さくなるよう小剣を引っ張る

セミウィンザーノット

セミウィンザーノットはプレーンノットとウィンザーノットの中間のボリュームを持つ結び方です。
シャツ襟との相性が優れており、どんなタイプのシャツとも合わせやすい特徴があります。

ビジネスやフォーマルな場面での使用にも適しており、ネクタイの結び目が程よく目立つ絶妙なバランスを実現します。

特徴

セミウィンザーノットは手軽にネクタイの存在感をアピールできる結び方です。
結び目のボリュームがほど良く、シャツ襟との相性も良いため、簡単にスタイリッシュな印象を演出できます。

結び方

セミウィンザーノットの結び方は以下の通りです。

  1. 大剣を長めに取って小剣の上に交差させる
  2. 大剣を前から後ろへ持ってきて間に通す
  3. 少し締めながら大剣を首の方へ通す
  4. そのまま後ろから前へまわして間に通す
  5. 大剣を首元の輪に上から通す
  6. 結び目が小さくなるよう小剣を引っ張る

ダブルノット

ダブルノットはプレーンノットの巻き方にさらにひと巻きした結び方です。
比較的簡単にできるため、初心者の方にもおすすめです。
ビジネスやフォーマルなシーンでの使用に適しており、プレーンノットと同様に多くの場面で活躍します。

ただし、結び目がボリュームアップするため、幅の広いネクタイや厚みのある生地のネクタイには適していません。

特徴

ダブルノットは結び目が縦に長くなる特徴があります。
そのため、細身のネクタイを使用することでよりスマートな印象を与えられます。

結び方

ダブルノットの結び方は以下の通りです。

  1. 大剣を長めに取って小剣の上に交差させる
  2. 大剣を後ろから巻きつけるように2周させる
  3. 大剣を首元の輪に上から通す
  4. 結び目が小さくなるよう小剣を引っ張る

ネクタイのおしゃれな結び方

スタンダードな結び方をマスターしたら、そこにアレンジを加えていきましょう。
ここでは、ネクタイのおしゃれな結び方として、以下の5種を紹介します。

  • エルドリッチノット
  • トリニティノット
  • クロスノット
  • ノンノット
  • ブラインドフォールドノット

それぞれ解説していきます。

エルドリッチノット

エルドリッチノットは、2008年頃から広まった比較的新しい結び方です。
複雑な見た目とは裏腹に、結び方自体はさほど難しくありません。

特徴

エルドリッチノットの特徴は、結び目に段が入っている点です。
編み込んだようにも見える立体感も特徴といえます。

結び方

エルドリッチノットの結び方は以下の通りです。

  1. 小剣を長めに取って大剣の上に交差させる
  2. 小剣を大剣に1周させて前から首元の輪に通す
  3. 小剣を大剣に1周させて後ろから首元の輪に通す
  4. 小剣を大剣の後ろから通す
  5. そのまま直前にできた輪へ下から上に通す
  6. さらに首元の輪に前から通す
  7. 首元の輪の片側に1周させてさらに輪へ前から通す
  8. もう片側の輪にも小剣を巻きつける
  9. そのまま直前にできた輪へ下から通す
  10. 結び目の形を整えて小剣を襟の裏に隠す

トリニティノット

トリニティノットは、華やかな首元を演出してくれる結び方です。
パーティーシーンでも目立つ最適な結び方のひとつといえるでしょう。

特徴

トリニティノットは、結び目が3つにわかれる珍しい結び方です。
立体的で、独特の華やかさがあります。

結び方

トリニティノットの結び方は以下の通りです。

  1. 小剣を長めに取って大剣の上に交差させる
  2. 首元の輪の片側に小剣を巻きつける
  3. 小剣を大剣の裏側から通して首元の輪の反対側へ巻きつける
  4. 小剣を大剣に巻きつけて大剣の裏側から首元の輪へ下から上に通す
  5. 小剣を大剣の裏側から通す
  6. そのまま直前にできた輪へ下から上に通す
  7. 結び目の形を整えて大剣を襟の裏に隠す

クロスノット

クロスノットは華やかな結び方ではありますが、遊び心も感じさせる一風変わった結び方です。
結婚式の二次会など、パーティーのなかでもカジュアルなものに適しています。

特徴

クロスノットの最大の特徴は、名前の由来でもある独特の結び目です。
斜めのラインが入っていて、スタイリッシュさを演出します。

結び方

クロスノットの結び方は以下の通りです。

  1. 小剣を長めに取って大剣の上に交差させる
  2. 小剣を大剣に2周弱巻きつける
  3. 小剣を首の輪に正面から通して大剣の内側にある輪に小剣を上から下に通す
  4. 小剣が大剣の後ろにくるようひねる
  5. 結び目の形を整える

ノンノット

ノンノットは、クロスノット以上に奇抜さが目立つ結び方です。
こちらもカジュアルなパーティーシーンに適しています。

特徴

ノンノットはシンプルな結び方が特徴的です。
ただし、それゆえ結び目が貧弱で、ほどけやすい点は注意しましょう。

結び方
ノンノットの結び方は以下の通りです。

  1. 小剣を長めに取って大剣の上に交差させる
  2. 小剣を首元の輪に裏側から通して巻きつける
  3. 大剣の後ろを通して首元の輪の反対側に巻きつける
  4. そのまま直前にできた輪へ通す
  5. 小剣が大剣の後ろにある状態で結び目の形を整える

ブラインドフォールドノット

ブラインドフォールドノットは、おしゃれでありつつもフォーマルさをしっかり残した結び方です。
結び方は比較的簡単で、すぐに覚えられる点も愛される理由のひとつです。

特徴

ブラインドフォールドノットは、その名の通り結び目を覆い隠す結び方です。
スカーフを着けているような外見になります。

結び方

ブラインドフォールドノットの結び方は以下の通りです。

  1. プレーンノットで結ぶ
  2. 大剣を下から上へ引き上げて大剣と小剣の上に重ねる
  3. 結び目を隠しながら形や長さを整える

ネクタイをおしゃれにするワンポイント

ここからは、結び方とは別に、ネクタイをおしゃれにするワンポイントを紹介します。
ここではメジャーな以下の2つを見ていきます。

  • センターディンプル
  • ダブルディンプル

ディンプルは基本的に、ネクタイを締め上げる前にくぼみを作ります。
なお、法事の際はマナー違反となるので注意してください。

では、2つのディンプルについてそれぞれ解説していきます。

センターディンプル

センターディンプルは、ネクタイの結び目下部にできるくぼみです。
正統派の形とされるセンターディンプルは、洗練された印象を与えます。

ネクタイの結び目をしっかりと締め、指で軽く真ん中をつまむようにディンプルをつけましょう。

作り方

センターディンプルの具体的な作り方は以下の通りです。

  1. ネクタイを結んでいく
  2. ネクタイを締め上げる前に小剣を谷折りする
  3. 最後に小剣で長さを整えて細かな調整を行う

ダブルディンプル

ダブルディンプルは、ネクタイの結び目下部にできる2つのくぼみです。
華やかさを演出するため、派手な印象を与えます。

ネクタイを結ぶ際に、指で結び目を軽くつまむことで、ダブルディンプルを形成しましょう。

作り方

ダブルディンプルの具体的な作り方は以下の通りです。

  1. ネクタイを結んでいく
  2. ネクタイを締め上げる前に小剣を谷が2つできるよう折る
  3. 最後に小剣で長さを整えて細かな調整を行う

ネクタイをおしゃれに魅せるコツ

最後に、ネクタイをさらにおしゃれに魅せるコツを紹介します。
ここでは網羅的に、以下の5つを解説していきます。

  • ネクタイの幅を使い分ける
  • ジャケットのラペル幅とバランスをとる
  • ネクタイの長さを整える
  • ループが見えないように注意する
  • TPOに合った色柄を選ぶ

それぞれ見ていきましょう。

ネクタイの幅を使い分ける

ネクタイの幅を使い分けることで、さまざまなスタイルを演出できます。
細めのネクタイはモダンで洗練された印象を与え、太めのネクタイはクラシックで力強い印象を与えます。

自分の服装や場所に合わせて幅を選び、おしゃれを楽しみましょう。

ジャケットのラペル幅とバランスをとる

ネクタイをおしゃれに魅せるためには、ジャケットのラペル幅とのバランスを考える必要もあります。
ラペルが細い場合は細めのネクタイを、ラペルが太い場合は幅広のネクタイを選ぶことで、バランスの取れたスタイリングを実現できます。

ネクタイの長さを整える

ネクタイの長さを整えることで、きちんとした印象を与えられます。
ネクタイの先端がベルトの上辺りに来るように調整し、余った部分を腰ベルトの内側に収納しましょう。
適切な長さを保つことで、スマートな印象を演出できます。

ループが見えないように注意する

ネクタイをおしゃれに魅せるためには、ループが見えないように注意しましょう。
ネクタイの裏側のループは肩の間に隠し、見た目がすっきりするように調整します。
また、ボタンを留めた状態でネクタイを結ぶことで、ループが見えにくくなります。

TPOに合った色柄を選ぶ

ネクタイをおしゃれに魅せるコツのひとつは、TPO(場所や状況に応じた適切なスタイル)に合った色柄を選ぶことです。
フォーマルな場では落ち着いた色やシンプルな柄が、カジュアルな場では明るめの色や個性的な柄がおすすめです。

TPOに合わせて選ぶことで、スタイリッシュな印象を与えられます。

下記の記事では、スーツの着こなし方について解説しています。ぜひご覧ください。

ネクタイのおしゃれな結び方は実に多彩

ネクタイのおしゃれな結び方は実に多彩です。
一般的なウィンザーノットやハーフウィンザー以外にも、エルドリッチやトリニティなどの複雑な結び方や、ノーノットやルーズノットなどのカジュアルな結び方もあります。
結び方を工夫することで、個性的な印象を与えられるでしょう。

クールヴェールなら、スーツの来店買取から出張買取、全国対象の宅配買取まで行っています。
スーツの高額買取りならクールヴェールへご相談ください。

 

この記事の監修者

監修者の写真

鈴木義彦

株式会社クール・ヴェール 代表

<学歴>

高卒!!(今でも大学への憧れあり。社会人枠を狙っている。)

<職歴>

1998年|SPA大手アパレル 新卒入社
暴力体制の無理やり販売するスタイルに共感できず2年で退社。

2000年|株式会社シップス アルバイト入社
メンズドレスを半年学ぶ。時給800円のカップラーメン生活に耐えられず退社。

2001年|アパレルコンサルティング会社 中途入社
社長の女癖の悪さを見かねて退社。給料の振込手数料を社員持ちにするセコさにも見かねて・・・。

2005年|アパレル会社の上司と株式会社〇〇の創業に携わる
共同出資にも関わらず、上司のお金の使い方がブラックボックス過ぎて信用できず退社。

2006年|株式会社クールヴェール創業
好きな洋服をバイ&セルする喜びを知り今に至る。自分の得意分野のメンズドレスの専門サイトを立ち上げ、一人ひとりのお客様に接する喜びを楽しみながら自らも店頭に立つ。

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