スーツにはどんな種類がある?デザインやボタン・ポケットの種類も解説
「スーツにはどんな種類があるの?」
「ラペル(襟)、ベント、スーツの柄の種類とは?」
ビジネスの場ではもちろん、冠婚葬祭やプライベートなどでもスーツを着用する機会は多くあります。本記事では、スーツの種類からオーダーメイドスーツの魅力まで、多角的に解説していきます。
そもそもスーツとは?
スーツとは「上着とパンツを共生地で仕立てた上下揃った衣服」であり、えりに芯が入ったシャツにネクタイと革靴を合わせることで、多くの場に適応できます。
その歴史には諸説ありますが、軍服や乗馬服から派生したものと考えられています。
19世紀のヨーロッパで軍事的な制服が一般化し、そのスタイルが民間の服飾にも反映されたとの説が有力です。
日本では明治時代ごろから、西洋文化の影響を受けながらスーツが登場しはじめました。
当初は外国人の居留民が着用していましたが、徐々に普及し、ビジネス服として今なお愛されています。
現代のスーツは、機能性や快適さ、シンプルなデザインが重視され、ビジネスシーンだけでなく、さまざまな場面で広く用いられるようになりました。
スーツの種類
まずはスーツの種類について、次の4つに分けて見ていきましょう。
- シングル
- ダブル
- ツーピース
- スリーピース
それぞれご参考ください。
シングル
シングルスーツは、前ボタンの配列が一列になったデザインを指します。
これはビジネスや冠婚葬祭など、さまざまな場面で着用することができ、幅広い人に適しています。
シングルスーツはシンプルでクラシックな印象を与え、スタイリッシュかつエレガントな外見が特徴です。
また、前ボタンが一列に並んでいるため、身体のラインをスマートに引き立ててくれます。
シングルスーツは機能性と伝統的なデザインの融合であり、多くの人々に愛されています。
ビジネスシーンでのプロフェッショナルな印象や、フォーマルな場での品位を演出するために、シングルスーツは重要な役割を果たしているといえるでしょう。
ダブル
ダブルスーツは、前ボタンが二列になったデザインを指します。
このスタイルは、重厚感のあるシルエットとクラシックな雰囲気を楽しむことができます。
通常、上下のボタンのうち、上のボタンは装飾的な役割を果たし、下のボタンでスーツを留めるこのスタイルは、とくにフォーマルな場や冠婚葬祭などのイベントに適しています。
ダブルスーツは、その重厚感とクラシックな雰囲気から、格式の高い場にふさわしいとされている装いです。
また、ダブルスーツはユニークなデザインのため、個性的なスタイルを楽しむこともできます。
異なる素材や色を組み合わせることで、さまざまなスタイリングを生み出せるでしょう。
ダブルスーツは、その歴史と共に長く愛されてきたスタイルであり、クラシックな魅力を持ち合わせています。
ツーピース
ツーピーススーツは、スーツのなかでももっとも一般的なスタイルで、ジャケットとパンツの2点がセットになっています。
これはビジネスやフォーマルな場で広く着用されており、幅広い人に適しています。
ジャケットは上着の役割を果たし、パンツは下半身を覆うズボンとして機能。
ツーピーススーツは、そのシンプルで洗練されたデザインが特徴であり、プロフェッショナルな印象を与えることができます。
さまざまな素材や色、柄のツーピーススーツが存在し、その選択肢は非常に多岐にわたります。
ビジネスシーンでは通常、ダークカラーやストライプ柄のスーツが好まれますが、ツーピーススーツは、そのシンプルさと汎用性から、さまざまなスタイルやシーンに合わせてアレンジすることもできます。
ビジネスカジュアルな着こなしや、結婚式などのフォーマルなイベントにも適しているでしょう。
スリーピース
スリーピーススーツは、ジャケットとパンツに加えてベストがセットになったスーツのスタイルです。
このスタイルは、フォーマルで紳士な装いを演出するために人気があります。
ベストはウエストコートとも呼ばれ、ジャケットの下に着用されます。
スリーピーススーツは、そのベストによってよりフォーマルな印象を与えられるのが特徴です。
ベストを着用することで、スーツ全体のシルエットが引き締まり、より洗練された雰囲気を演出できます。
また、ベストにはポケットも備わっており、小物を収納するのに便利です。
スリーピーススーツは、ビジネスシーンやフォーマルなイベントなどで活躍します。
その上品さと紳士的な魅力から、特別な場面での装いとして人気があります。
デザインの種類
スーツのデザインの種類は、パーツによって多岐にわたります。
たとえば、シングルブレスト(一つのボタン)、ダブルブレスト(二つのボタン)、スリーピーススーツ(ベスト付き)などがあります。
また、カジュアルなスーツからフォーマルなものまで、さまざまです。
詳細は後述していますが、場面に合わせて選びましょう。
ラペルの種類
ここからは、ラペル(襟)の種類についても見ていきましょう。
一般的には、以下の3種類に分類されます。
- ノッチドラペル
- ピークドラペル
- ショールカラー
それぞれ解説していきます。
ノッチドラペル
ノッチドラペルは、ビジネススーツでよく見られる襟の形です。
シングルスーツの定番仕様として広く使われており、クラシックで洗練された印象を与えます。
ノッチドラペルは、ジャケットの襟がV字型になっており、その中央に小さな切り込みが入っています。
このデザインは、身体に沿うようにフィットし、スーツ全体のシルエットを引き締めてくれるでしょう。
また、ノッチドラペルはカジュアルなスーツとも相性が良く、幅広いスタイルに合わせることができます。
その安定感とクラシックな魅力から、ビジネスシーンだけでなく、さまざまなフォーマルな場面にもふさわしい装いです。
ピークドラペル
ピークドラペルは、スーツの一種であり、下襟が尖ったデザイン仕様となっています。
この特徴的なデザインは、ダブルスーツやフォーマルなスタイルに多く見られます。
ピークドラペルを持つスーツは、カジュアルでありながらドレッシーな印象を与えられるでしょう。
尖った襟がスーツ全体のシャープさを引き立て、より洗練された装いを作り上げます。
とくに結婚式やパーティーなどの華やかなシーンにおすすめです。
ピークドラペルのスーツは、よりフォーマルなイベントにふさわしいスタイルを演出する一方で、個性的なアクセントも加えることができます。
また、ピークドラペルのスーツは、胸元にスカーフやフラワーピンなどのアクセサリーを組み合わせることも。
これにより、より華やかさや個性を引き立てることができます。
総じて、ピークドラペルのスーツは、洗練された印象と華やかさを兼ね備えており、特別な場面でのスタイリッシュな装いを演出できます。
ショールカラー
ショールカラーは、スーツの一種で、上襟と下襟が分かれていない特徴的な襟の形を持っています。
主にタキシード向けのデザインとして知られており、華やかな場面でよく使用されるスーツです。
ショールカラーは、カジュアルなファッションにも多く使用され、とくにニット素材のスーツによく見られます。
このデザインは、シンプルでありながら洗練された印象を与えます。
また、ショールカラーは、その特徴的な形がスーツ全体のシルエットを引き立てる効果もあります。
男性の肩幅や腕のラインを強調し、スタイリッシュな雰囲気を醸し出してくれるでしょう。
タキシードやカジュアルなファッションにおいて、ショールカラーのスーツは洗練された魅力を放つ一方で、個性的なアクセントも加えることができます。
ベントの種類
次に、ベント(ジャケットの後ろの裾に入った切れ目)の種類についても見ていきましょう。
ベントは以下の3種類に分けられるのが一般的です。
- センターベント
- サイドベント
- ノーベント
それぞれ解説していきます。
センターベント
センターベントは、スーツの一種であり、裾の中央に切れ目が入っているデザインです。
このデザインは、もっともスタンダードなスーツとして広く知られており、動きやすさを追求した仕様となっています。
センターベントのスーツは、年齢問わずさまざまな人に合わせられる点が強み。
そのシンプルでありながらエレガントなデザインは、ビジネスシーンからカジュアルなイベントまで幅広い場面で使われることがあります。
切れ目が裾の中央にあることにより、歩行や座ったときにも自然な動きやすさがあります。
また、背中のラインを綺麗に見せる効果も。
センターベントのスーツは、シンプルでありながらも洗練されたスタイルを演出し、多くの人に好まれるオールマイティな選択肢となっています。
サイドベント
サイドベントは、スーツの一種であり、両サイドに縦の切れ目が入っているデザインです。
このデザインは、ゆったりとしたシルエットが特徴であり、クラシックな印象を与えます。
サイドベントのスーツは、体に対してゆとりがあり、動きやすさを重視した仕様となっています。
そのため、快適な着心地を求める方や長時間の着用が必要な場面で選ばれることがあるタイプです。
また、サイドベントのデザインはクラシックな雰囲気を持ち、ビジネスシーンやフォーマルな場での使用に適しているため、年齢やスタイルを問わず幅広い人々に合わせられます。
両サイドに入った縦の切れ目は、スーツ全体のシルエットを引き締め、洗練された印象を与えます。
一方で、ゆとりのあるデザインなので、体型を気にせず自然な動きを楽しむことができるでしょう。
ノーベント
ノーベントは、スーツの一種であり、裾に切れ目がないデザインです。
このデザインは、主に冠婚葬祭などのフォーマルな場面で使用されることが多いです。
ノーベントのスーツは、シンプルで清潔感のある印象を与えるとともに、切れ目がないため、背中や腰回りにスッキリとしたラインが出る特徴があります。
このデザインは、フォーマルなシーンでの着用にふさわしく、常に整った印象を与えることができます。
とくに冠婚葬祭などの厳かな場面では、ノーベントのスーツは適切な選択となるでしょう。
ノーベントのスーツは、男性だけでなく女性にも適しています。
女性の場合、ドレスやスカートスーツとしても使用され、よりエレガントな印象を演出することができます。
柄の種類
次に、柄の種類を解説していきます。
ここでは、ポピュラーな以下の3種類について解説します。
- 無地
- ストライプ
- チェック
それぞれ確認してください。
無地
無地のスーツは、シンプルで洗練された印象を与えるデザインです。
主にビジネスやフォーマルなシーンで使われ、さまざまなカラーバリエーションがあります。
無地のスーツは、モノトーンカラーやシンプルな色合いでデザインされており、パターンや柄がないため、シンプルかつエレガントな印象を形成します。
そのため、一般的に汎用性が高く、さまざまな場面で活躍できる点が特徴です。
無地のスーツは、他の服や小物との相性も良く、流行に左右されず長く使えるアイテムとしても人気です。
また、色合いや素材の選び方によって、個性を出すこともできます。
ビジネスシーンでは、シンプルながらも品位を保つ無地のスーツは、信頼性やプロフェッショナリズムをアピールする効果もあります。
一方、フォーマルなシーンでは、モノトーンの無地スーツがとくに好まれます。
ストライプ
ストライプのスーツは、細かい縞模様が特徴的なデザインです。
ストライプのスーツは印象を引き締める効果があり、縦のラインが体を長く見せ、スマートな印象を与えます。
また、ストライプの幅や配色によって、個性や華やかさをより演出することも可能です。
ビジネスカジュアルな場面では細いストライプが使われることが多く、フォーマルな場面では幅広いストライプが用いられます。
スーツのシャツやネクタイの柄との組み合わせで、より洗練されたスタイリングを楽しむこともできます。
ストライプのスーツは、自信とスタイルを表現するのに最適な選択肢といえそうです。
チェック
チェック(ウィンドウペン)のスーツは、小さな正方形の柄が特徴的なデザインです。
ビジネスシーンやカジュアルな場面で人気であり、個性的な雰囲気を演出できます。
チェックのスーツは、柄があるため一見派手に見えるかもしれませんが、適切な柄と色合いを選ぶことで上品な印象を与えることができます。
スーツ全体がチェックで覆われたものや、一部分にチェックが配置されたものなど、さまざまなバリエーションがあります。
ビジネスシーンでは、チェックのスーツは控えめな柄や色合いを選ぶことが一般的です。
カジュアルな場面では、カラフルなチェックや大胆な柄を楽しむことができます。
スーツのジャケットとパンツの柄を合わせるか、チェックのジャケットを単品で取り入れるなど、自分のスタイルに合わせた着こなしを楽しむことができます。
ボタン・ポケットの種類
ボタンの数によってもスーツの印象は変わります。
たとえば、ボタンが1つだけ取り付けられたデザインは、ドレッシーで洗練された印象を与え、主にフォーマルな場面で使用されます。
また、Vゾーンの深さによって雰囲気が変わり、狭いと落ち着いた感じ、広いとエレガントな印象を演出します。
一方、2つボタンのスーツは、シーンを問わず着用でき、ビジネスやカジュアルなシーンにも適しています。
ほかにも、ポケットの種類で分類する方法があります。
「フラップポケット」は、一般的なビジネス仕様のスーツにもっとも多く見られるスタイルです。
フラップがついていて、雨や埃がポケットに入るのを防ぐ役割を果たします。
シーンを問わず着用でき、どんなスーツにも合うのが特徴です。
「スラントポケット」は、ジャケットのポケットが斜めにデザインされています。
平行ではなく外側にむけて斜めに配置されているため、腰周りがシャープに見える効果があります。
スタイリッシュでモダンな印象を与えるポケットスタイルです。
場面や好みに合わせて選択しましょう。
オーダーメードスーツの魅力
オーダーメイドスーツの魅力は、まず自分の体にぴったりとフィットしたサイズになっているため、スーツに余計な負荷や生地のこすれの心配がありません。
さらに、細かい部分まで縫製が丁寧であり、良質な生地を使っていることも多く、既製品のスーツよりも長持ちしやすいです。
オーダーメイドスーツは個々の要望に合わせた最高のフィットと耐久性を提供し、独自性と高品質を兼ね備えることが魅力となっています。
下記の記事ではハイブランドスーツについて解説しています。
ハイブランドスーツもオーダーメイドスーツと同じく耐久性が魅力的です。ぜひあわせてご覧ください。
関連記事>>ハイブランドスーツの魅力とは?価格が高い理由も紹介
スーツを着るシーン
ここからは、スーツを着るシーンについて解説します。
ビジネスとカジュアルに分けて、その場に適したスーツやの特徴などをご紹介します。
ビジネス
ビジネスシーンでは、スーツが一般的に求められる装いです。
スーツはプロフェッショナルさや信頼性を表現し、ビジネス環境での自信と品格を演出してくれるでしょう。
適切なスーツの選択と適切なスタイリングは、ビジネスの成功において重要な役割を果たします。
カジュアル
カジュアルなシーンにも、スーツは合います。
たとえば、ウール素材のカジュアルスーツや、テーラードジャケットとチノパンの組み合わせなども良いでしょう。
カジュアルなスーツは、リラックス感と洗練さを両立させることがポイントです。
スーツの種類は4種に大別される
今回は、スーツの種類について解説してきました。
スーツの種類は大まかに4つに分けられます。
シングルは一列のボタン、ダブルは二列のボタン、ツーピースはジャケットとズボンのセット、スリーピースはジャケット・ズボン・ベストの3点セットです。
それぞれ特徴あるスタイルを持ち、さまざまな場面で使われます。
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スーツの高額買取りならクールヴェールへご相談ください。
この記事の監修者
鈴木義彦
株式会社クール・ヴェール 代表
<学歴>
高卒!!(今でも大学への憧れあり。社会人枠を狙っている。)
<職歴>
1998年|SPA大手アパレル 新卒入社
暴力体制の無理やり販売するスタイルに共感できず2年で退社。
2000年|株式会社シップス アルバイト入社
メンズドレスを半年学ぶ。時給800円のカップラーメン生活に耐えられず退社。
2001年|アパレルコンサルティング会社 中途入社
社長の女癖の悪さを見かねて退社。給料の振込手数料を社員持ちにするセコさにも見かねて・・・。
2005年|アパレル会社の上司と株式会社〇〇の創業に携わる
共同出資にも関わらず、上司のお金の使い方がブラックボックス過ぎて信用できず退社。
2006年|株式会社クールヴェール創業
好きな洋服をバイ&セルする喜びを知り今に至る。自分の得意分野のメンズドレスの専門サイトを立ち上げ、一人ひとりのお客様に接する喜びを楽しみながら自らも店頭に立つ。
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